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中津城へ自然石の特徴を生かした石垣建築を見に行ってきました


大分県の中津城へ安土桃山時代の石垣建築を見に行ってきました。
中津城は現在の福岡県と県境を形成する山国川の支流
中津川の河口沿いに位置する豊前国中津にある城です。

北を海、西は川に面した要衝の地に黒田孝高が築城し、
細川忠興が完成させた中津城は、江戸時代の大半は、
奥平氏が居城としていた事で知られています。



中津城本丸1.JPG 中津城本丸2.JPG

NHKの大河ドラマ軍師官兵衛でも話題になった中津城は、
自然石の特徴を生かして積む石垣建築としては最も高度とされる
安土桃山時代の技法で積まれた石垣が特徴です。
中津城は豊臣秀吉の命で九州に入った武将達が築いた城として
九州最古の近世城郭の一つですが、他の城は現存しておらず、
当時の石垣が良好に現存する九州唯一の城として貴重なのです。

中津城本丸3.JPG 中津城本丸4.JPG

中津城の本丸と三の丸の間の堀を囲む石垣は2000年から修復され、
安土桃山時代の石積みの技術の復元を目指して行われました。
角石は石の長軸を交互にふる算木積みという黒田時代の特徴的な技法。

中津城石垣の角石1.JPG 中津城石垣の角石2.JPG

復元された石垣は、出角や入角が左右両方の石が噛み合って
天端のラインが内側に緩やかにカーブを描く輪どりが施されています。
石垣の中央は両端より傾斜させる事で力を石垣の内側に集中させ、
倒れにくくする高度な技術的な工夫がなされているのです。

中津城石垣の刻印.JPG 中津城石垣の輪どり.JPG

中津城本丸の北側の石垣にはy字状に目地が通る場所があります。
この石垣の向かって右側の石垣が黒田時代の石垣で、
その上に積まれた本丸下の左側が細田時代の石垣と言われています。

中津城本丸北側石垣1.JPG 中津城本丸北側石垣2.JPG

細川時代の石垣は丸みを帯びた自然石なのに比べ、
黒田時代の石垣が四角く加工された石が多く使われている事から、
黒田時代の石垣の特徴である未加工の自然石を使用する基本原則と
矛盾すると思われがちですが、これには理由があるのです。
本丸北側の黒田時代の石垣の石は、川上(福岡県上毛町)にある
7世紀の神籠石列石の遺跡(唐原神籠石)から四角く加工を施した
神籠石を使用しているからなのです。
四角く加工した神籠石の石垣は中津地域で川沿いに多く用いられ、
石の直方体の一辺が削られ溝状になっているのが特徴です。

このように安土時代城郭建築の石垣建造技術の粋を体験できる
中津城へ、石垣見物に是非、訪れてみてください。


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