恩田川のお花見スポットは、川岸の両側に遊歩道が整備され、
成瀬街道が恩田川を越える高瀬橋から横浜市緑区との境に近い
都橋にかけての3kmもの見事な桜並木です。
最寄駅はJR横浜線の成瀬駅で、駅前ロータリーを超えて
成瀬街道沿いに歩いて行くと10分もかからずに恩田川に到着です。
成瀬街道沿いからですと、川岸の墓地のあたりを降りていく
という行き方で恩田川の川岸に辿り着きます。
町田の桜まつりはここ恩田川の桜並木の他に、
市街地中心部の芹ヶ谷公園や淵野辺方面の尾根緑道などがあり、
芹ヶ谷公園と並んで恩田川の桜は早咲きのソメイヨシノなので、
八重桜がメインの尾根緑道よりは早めの開花時期となります。
よって、桜のシーズン中でも、週替わりで桜を楽しむ事ができる
というのが多摩地区を市域に持つ町田市ならではの特徴です。
さて、2015年の恩田川の桜は3月下旬に満開となりましたが、
私の訪れた週末の休日はあいにくの花曇りで、時々小雨がぱらつく
というお花見にはちょっと残念な空模様となってしまいました。
従って恩田川の両岸を埋め尽くすように咲き誇る桜の花も
ちょっと寒々しい風情を醸し出していますが、これはこれで
可憐な桜の短い花の命のはかなさをそこはかとなく現わすようで、
ある意味で風流といえるかもしれません。
恩田川からつくし野へと向かうさくら通りとJR横浜線が交差する
高架下のつくし野殿山ふるさとの森の小さな池の中では、
かえるの卵から孵ったオタマジャクシが群れをなしていました。
もうすぐ季節も春本番の到来を告げる、春の使者のひとつですね。
冬の終わりと春に向けた生命の息吹きを感じる1日でありました。