ノマディック美術館は、「移動式美術館」という美術館としての新しい形を提示し
注目を集めている美術館です。
ノマディック美術館は、グレゴリー・コルベールの写真や映像作品展である
"Ashes and Snow”のために造られた移動式建造物なのです。
「ノマディック」という言葉は「遊牧」の意味であり、
その名のとおり場所を移動して移設される
移動式美術館のノマディック美術館は、
移設場所により建築規模や形状などが異なるという特徴を持っています。
ノマディック美術館は、グレゴリー・コルベールが、
全世界で自分の作品展を開きたいという希望の実現に向け、
1999年に自分の作品を展示するための維持可能な巡回美術館を
構想したことが始まりです。
展示物であるグレゴリー・コルベールの作品展"Ashes and Snow”は、
グレゴリー・コルベールの写真や映像作品などで構成されており、
初めてのエキシビションは、2002年、イタリアのヴェネツィアにある
アルセナーレで開催されました。
スリランカから取り寄せた100万個のティーバッグを使って
カーテンにしたり、照明器具に趣向を凝らすなどして、
もともと造船所であったアルセナーレ内部を
見事な美術館の雰囲気に作りか変えた会場内部の装飾が
ノマディック美術館のデザインと建築のインスピレーションとなったのです。
初代のノマディック美術館は、2005年の3月に
ニューヨークのハドソンリバーパークに
日本の建築家 坂 茂の手により建設されました。
その後、ノマディック美術館は、2006年3月にはサンタモニカ、
2007年3月には日本の東京お台場にも建築されています。
さらに2008年1月には、メキシコシティーで、
建築家のシモン・ベレスによってノマディック美術館が建てられています。
ノマディック美術館は、常に最新の建築技術を用いて建築されることにより、
内装や展示品のすべてが大きなひとつの作品として表現され、
世界中の人々に愛され続けています。
なお、ノマディック美術館は、
2009年の初めにはブラジル開催が決まっています。
このように移動式美術館という独自の展示形式により世界を巡回することで、
写真、映像、建築が一体となった全世界を回る美術館として、
ノマディック美術館は、世界中の多くの人々の注目を浴びはじめています。
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