森繁久彌作詞・作曲の「知床旅情」で歌われた
「知床の岬に ハマナスの咲く頃
思い出しておくれ 俺たちの事を」という歌詞でも有名です。
また知床は、知床半島が知床国立公園に指定されており、
古くから北海道の代表的な景勝地としてその名を知られています。
それでは、日本の世界遺産・知床の魅力を訪ねる旅について
紹介していきましょう。
世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき、
人類が共有し普遍的な価値、後世に残す意味を持つものを指します。
世界遺産は、優れた価値を持つ建築物や遺跡などを指す「文化遺産」、
優れた価値をもつ地形や生物、景観をもつ地域を指す「自然遺産」、
文化と自然の両方を兼ね備える「複合遺産」、
後世に残すことが困難と言われる「危機遺産」の4つに分類されます。
北海道の東北端、オホーツク海と根室海峡に挟まれた知床半島は、
2005年に日本で3番目の「世界自然遺産」として登録されました。
北海道の東端にあるオホーツク海に面した知床半島と、
その沿岸海域が世界遺産登録の対象となっています。
知床半島中央部は千島火山帯が貫き、
海岸線は荒く海に削られた地域です。
冬には世界で最も南端に接岸する流氷が訪れることで知られており、
この流氷により大量のプランクトンが知床半島付近にもたらされ、
沿岸にはサケなどの豊富な魚介類が生息しています。
サケは秋に知床の河川を遡上し、
ヒグマやオジロワシなどに捕食されます。
これらの動物の排泄物および死骸は、
植物の栄養素として陸地に還元される、という
海と陸との食物連鎖を見ることが可能な貴重な自然環境が残る点を
国際自然保護連合(IUCN)に評価され、
世界自然遺産の登録となりました。
また、知床は海岸線から約3km沖まで世界遺産登録地域となっており、
日本で初めての海洋を含む自然遺産登録物件となっています。
知床は、1,000メートルを越える知床連山を境界に
網走、根室の両支庁に分かれています。
知床は流氷が接岸する世界最南端の地として、
海と川と森が一体となった食物連鎖を完成させた生態系を持ち、
サケ科魚類、トドやクジラ類など海生哺乳(ほにゅう)類、
希少海鳥類、渡り鳥類にとっても重要な生息地です。
また、オオワシやシマフクロウなどの、世界的に貴重な
絶滅危惧(きぐ)種が生息する野生生物の宝庫でもあります。
知床では、クルーズ船で海からの知床を楽しむことができますが、
知床観光の際の注意点として自然環境への配慮が求められています。
1.野生動物にエサをやるのはタブー
2.知床はヒグマの棲み家と心得よ
3.エゾジカとの衝突事故に注意
これが知床散策3つの心得となっています。
貴重な動植物や自然が今も手付かずの状態で残る「地の果て」知床を、
私達は未来永劫守り続けて行かなければなりません。
そのためにも、自然の環境はあくまでも自然のままに任せる
という心構えで知床の自然と接していかなければならないのです。
【知床へのアクセス】
西から国道334号、東から国道335号が通じている。
斜里バス - ウトロ温泉発着
釧網本線・知床斜里駅より約60分
知床五湖まで約1時間25分
網走バス・斜里バス - ウトロ温泉発着
釧網本線・知床斜里駅より約50分
網走バスターミナル、石北本線・網走駅より約1時間30分
女満別空港より約2時間
阿寒バス - 羅臼発着
根室本線・釧路駅より約3時間35分
中標津空港からは、根室交通根室行で中標津ターミナルまで約10分、
上記バスに乗り換え約1時間30分
阿寒バス・斜里バス(6月15日〜10月15日運行)
ウトロ温泉 - 知床峠 - 羅臼湖入口 - 羅臼温泉 - 羅臼
斜里バス・北海道中央バス
イーグルライナー(札幌ターミナル/札幌駅前ターミナルより約7時間30分)
上記の他、定期観光バスや周遊バスが運行される。
知床岬は遊覧船からの海上遊覧のみで、上陸はできません。
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